欲

♪手～と～手～を～つーなーいーで♪...
















求める手。　それは喜びだろうか

拒む手。　それは悲しみだろうか

求められる事に喜びを感じるが、同時に悲しみも覚える。

求む事は罪だろうか?　相手を傷つける事に繋がるのだろうか

その腕を代償に払い　伸ばした手を差伸べ

気持ちを伝えたとしても　そこに悔いは無いのだろうか


相手はその事に遺憾を感じるのだろうか　この気持ちに対して


伸ばされた手を拒むとは　気持ちを通す事

相手の気持ちが尊重されるのであらば　この手を振り払い

自分が傷付く事を求むのだろうか　相手の求む手を


相手にとってはほんの気まぐれなのかもしれない

求む命を切り捨てる事に

ならば自分も実はそうなのではないだろうか

人の心を　手を捻じ曲げ　自分に罪は無い

そう　知らず知らずにしているのではないだろうか


同じ行為に見えても本人から見ればまったく違う

自身の哀れみに溺れる。


そういった点でも相手に寄り添おうとする自らの手が

狂おしい程に憎らしく温かい。